ペットイメージ

おばあちゃんを支えてくれたペットの存在

主人の実家で一緒に暮らす祖母は83歳になります。
2世帯住宅で屋内からも扉ひとつでつながっていますがいまだに自分の生活のことはほとんど自分でやっている元気な祖母です。
しかし、数年前に交通事故で怪我をして少し思うように動けないこともあります。
祖母のところには20歳になるペットの犬がいました。
20歳というかなりの長生き犬ですが結構やんちゃで祖母はその面倒を見るのがひとつの生きがいになっていたようです。
21歳になる少し手前でやんちゃなわんこは大往生しました。
それからしばらくして私たち家族は祖母の変化に気がつきました。
自分のことはなんでもしゃかりきにこなす祖母が「めんどくさい」という言葉を出すようになったのです。
最初はもう歳だし、体も思うように動かない分しんどいのかもしれないと話をしていたのですが、部屋にいてもぼーっとしていることが増えたり、電話で友人にネガティブな発言をしたりきになる行動が増えていきました。
私たち家族は痴呆の可能性を含め今後介護の時期をむかえることを想定して話し合い、痴呆の専門の病院探しや介護のため2世帯を解消するリフォームをも検討していたのでした。
そんな矢先、近所の公園に見かけたことのない大人の野良猫が現われました。
なぜか懐かれてしまった私は家にその猫を連れて行くことにしたのです。
しかしながら我が家にはほかにも複数の猫を飼っていて、大人の猫ともなると後からきた子が仲間入りするのは難しいのではないかという懸念がありました。
そこで居場所を確保するまで祖母の部屋に住まわせて貰うことになりました。
「もうペットの面倒は疲れるから嫌だわ」そういっていた祖母ですが引き受けてくれました。
それからそう何日もしないうちに祖母の様子にみるみる変化がありました。
「この子はいうことを聞かない」とか「あんまり懐かない」などと愚痴をこぼしてはいましたが、体が軽くなったかのように動き回り忙しそうに楽しそうにしているのです。
老齢化だと思っていた祖母の変化は20年連れ添ったわんこが逝ってしまったことの喪失感だったのだと気づかされました。
あらたな相棒の野良猫がやってきたことで祖母は以前のようにハキハキとしゃかりきな姿に戻りました。
私たち家族がそれに気がついてあげられなかったところに偶然にも訪れてくれた新しい相棒の存在がまだまだ元気にがんばれる祖母を取り戻してくれたようなそんな気がしました。
祖母にとってペットとの暮らしが生きがいになっているように私たちにとってもペットの存在がどれだけ大きいものか改めて考える機会を与えられたような気がします。

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